ネガティブすぎるからもうちょい明るくいこうよ、マスダさん。

普段はあんまり他人のブログ読まないのですが、

たまたま話題を集めているらしいブログを読んでみました。
憂鬱だ@AnonyousDiary
もうすぐ結婚するという点が共通していたので少しコメントしてみます。
話の筋としては、社会人の主人公が彼女の親御さんに初顔合わせして、ガチガチに緊張したあげく、年収や学歴を露骨に卑下されたというひどい半日を散文詩調につらつらと述べています。
第一印象は「怖い文章」です。秋葉原殺傷事件の容疑者のブログと似ていたからです。自分のことばかりで周囲の人間のことを観察していないことも気になります。
読み終わった印象はタイトルどおりです。
生来の上がり性なのか

殆ど寝むれなかった。会社でも昼飯が食えない。調子が悪い、途中ゲロを吐いた。

と始まっています。
確かに私も相手のお父さんに会うときは緊張しました。厳格な方だと聞いていたし、私のパートナーは最後の娘なのでどんな反応をされるか不安でした。でも体調を崩すのは変です。もう少し体調管理に気をつかうべきす。「作り話だ」とコメントしている人もいましたが頷いてしまいます。
しかも時間ギリギリで彼女と待ち合わせたあげくにタクシー待ちの列に割り込んだとのこと。しかもカケツケにウィスキー。社会人としてはどうなんでしょう。

でも駄目だ。全く酔わない。

そんなわけありません。臭ってますよ。

メモを読み返す。あるであろう質問の答え方、敬語、自分の生い立ち、仕事、人生観、将来…

えぇ〜。地でいこうよ。家族になるんだから。むしろ社会人なのに敬語できないって?

何ておしゃれなお店だ。」

自分で予約してない、のかな?

私の品定めの為に今日はいらっしゃったのだろう。

暗いです。確かにそれも事実ですが、採用面接ではないのだから自分が親御さんがどんな人かを見極める姿勢があってもいいのでは。

年収を聞かれたので「260万」と答えたら笑われたそうです。親御さんの気持ちを考えたら自分の娘が結婚する相手の年収や勤めている会社が気になるのは当然です。でもそこで笑うのはちょっと変な親。確かに学歴や年収を重視する価値観の人がいるのは事実です。この親御さんはさらに偏った例のようです。こんな人たちと家族としてやっていくのは骨が折れそうですが、だからといって怒っても仕方がありません。しかも心の中で。

僕には君が娘と釣り合うようにみえないなあ

確かに頭にきますが、露骨に挑発されたのだから「幸せにする」「結婚したい」と意思表示をしてもいいような気もしますが。

「○○君、今日はごちそう様。」え? 俺払い?

期待しすぎです。飲食費用以上のものを要求されたら私も困りますが。

財布が空っぽ。

えぇ〜。へんなアンチョコつくる前に店と予算くらいは事前に調べるべきでは?

きっと俺は害になる。お父様達にとっては害虫。ゴミ虫。

まだ1回しか会ったことないのに決めつけすぎではないでしょうか。"害虫"かどうかは婿としての素行次第で彼らが決めるのですから。

きっと自分と来ない方がいい。でも彼女と居たい。

誰でもこういった気持ちになることはあるんじゃないでしょうか。人間らしい感情ですが、親に対してこの姿勢で臨むのはNGです。後者の気持ちが勝ったならば戦うしかありません。「許してほしい」ではなく「娘さんを幸せにする。だから結婚させてほしい」という言い方をする方がこちらの意思も伝わり、親御さんに判断するバトンが渡ることが明確になります。

仕事は変えるつもりだ。その為の勉強も密かに始めている。

言えばいいのに。
...
というわけでつっこみどころが満載だからなのか、文章がうまいからなのか少しのつもりがコメントしまくってしまいました。「きっと」「きっと」ってネガティブになっていくところが、歯がゆく感じさせます。悪い意味で感情移入させるというか。井上雄彦氏「バガボンド」に登場する又八のような感じですね。作り話かもしれないのに読者をこんなヒートアップさせるのはなんだかんだで文章がうまくできているからだと思います。でもこれじゃあ生きててしんどいだろうなぁ。