Jan. 18, Sun.

P2P

あと気になったブログがあったので紹介します。
Refrigerators will use peer-to-peer power management@ArsTechnica
※ 私が急いで翻訳したので見づらくてすいません

豪研究機関が、通信機能を備えた冷蔵庫を用いた電力管理の手法を開発した。冷蔵庫は相互に通信することで使用電力を再生可能エネルギーと従来のエネルギー源を使い分けることができる。
このシステムはPeer-based(Peer to Peer)ネットワークに従来の自動・手動の機器制御の考え方を付加したものである。
動作の決定権を持たせることで、冷蔵庫は解凍などの高負荷処理をタイミングを選んで行うことができる。冷蔵庫が内部で時間や発電に関する情報を保持していないと、高負荷処理を最悪のタイミングで行うことになる。CSIRO(Commonwealth
Scientific and Industrial Research
Organisation)は冷蔵庫による大きな一つネットワークに協調動作することを許容するようだ。
これによって、例えば1つの冷蔵庫で温度が上昇して冷却する必要が生じた場合、他の冷蔵庫は解凍サイクルを見合わせて、相互に動作をnegotiateする。
同様にCSIROは冷蔵庫が太陽光で発生させた電力を蓄電してピーク時の冷却電力にあてることができることを目指している。
ピーク時よりも事前に高負荷の冷却処理が済めば、全体の電力負荷は分散される。
現在似た仕組みで、夜間の安価な電力でオフィスビルに氷を貯めておき、昼間の空調に利用するものがある。
最近では2001年の報告で、米エネルギー省は冷蔵庫の消費する電力は各世帯の消費量の16%を占め、照明機器とその他の家電の消費量を合算したのと同等であると試算している。
CSIROはこの技術を開発するパートナーを探している。

ふつうの無線LANBluetoothではアドホック通信できるノード数には限りがあるので、大規模なMANETを構築するにはZigBee(ちょっと回線が細い)あたりが現実的なラインでしょうか。日本でもPLCをつかってECHONET通信をしようとしたり、P2Pで家電制御をする試みは始まっています。しかし、地域EMSの視点で具体的に冷蔵庫に実装して実証実験を行っているところに価値があります。まぁこの手のユビキタスな発想は古今東西変わりないことは間違いないようです。日本でもAISTやNEDOATRあたりが主導して実証実験を始めるのではないでしょうか(もうやってる?情報求む)。