S&M / Metallica

結局、仕事が忙しくなってUFOの記事を書いたきりになってしまいました。

私はメタリカ全般が好きです。とりあえず全アルバムは聞いていますが、人に勧めるならあえてS&Mです。

I love Metallica. Because..

彼らがメジャーバンドである所以はやはりクオリティの高さに尽きます。特にMasterOfPuppetsや..AndJusticeForAllといったビッグタイトルでなくても楽しめます。Wikipedia曰く「スラッシュメタル四天王」と呼ばれているらしいですが、やはり別格です。St.Angerからちょっと違う方面に向かっているのがちょい残念。
具体的に言うとまず楽曲の質。特にDr.のLars UlrichとVo.のJames Hetfieldが書く曲はハード/ソフトの使い分けや曲の中で一貫したビートを通すことで整合性が保たれています(言葉がうまくないですが)。彼らは美しい旋律を生み出すこととそれを曲として構築することができるので、アカデミックな印象さえ受けます。私から見た印象ですよ。
そして全員、技術力が高い。Lars Ulrichはスピード重視のメタルの中にあって、難しいビートも難なくこなします。ORION(MasterOfPuppets収録)が証左です。Gr.のKirk Hammettの演奏力はメタリカをメタルの祖たらしめたと言っていいほど上手いです。超早なのにCOOLなリフは誰でもi一発で気に入ります。James Hetfieldはヘビーボイスもハイトーンもいける声の持ち主です。んでギタリフも超正確。彼が一番すごいかも。
密かに私が思っているのは、彼らは音楽の勉強もきっちりしていて真面目。ふだんも弾きこんでいるし、ライブや収録の前はきっちり練習して、リハも入念にこなす。だからアドリブもなんのその。もちろん売れているMusicianはそんなの当たり前でしょうけど、彼らもそんな人々だと思います。でなきゃプロのオケとこれだけの演奏はできないでしょ。

Why S&M..

S&Mは1999年にサンフランシスコ交響楽団と共演したライブを収録したアルバムです。演奏が見たくてDVDを購入したほどの出来です。オケと共演というのは珍しいですよね。おそらくメタルのコアファンから見ればアウトサイドな作品かもしれません。
名曲ばかりの演奏なのでいいとこ取りではありますが、ライブにしてもとにかく名演奏です。DeepPurpleもぶっ飛びます。

How it is?

曲自体は新しいものではなく、メタリカの持ち曲のバックにオケ演奏を加えたものです。でも、オケと組んだからと言ってビートペースを下げるようなことはしません。メタリカ自身は身を引くことなく、オケも主張しています。そして両者が調和しているところに一番大きな価値があります。北欧メタルでもオケを多用しますが、メタリカは所謂「様式美」のようなナルシシズムとは無縁だし、オケと組んでも「らしさ」が出てます。
オリジナル曲とどっちがいいかという議論はあると思います。しかし、CallOfKtuluやOfWolfAndManは明らかに原曲より良い出来です。MasterOfPuppetsとかEnterSandmanのような名曲でさえ原曲を壊すようなことはしていません。私的には原曲のよさをきっちり引き出していると思います。
観客の声も入ってて雰囲気も伝わってくるのも良し。

I think that..

つくづく自分がノンポリシーなのかなと思います。私は筋金入りのHR/HMファンのつもりなのですが、同時に「いい」と思った曲は何でも聴きます。GranTurismoのサントラ、Rinôçerôse、フジ子・ヘミングPerfume.. パンクもトランスも何でも。でもやっぱりDistortionかかったギタリフ聴くとワクワクするし、ロックはやめられん。