エコドライブ論 -電気-

これから雨の季節がやってきます。ジメジメした天気で自動車を運転するときには、ついついエアコンをつけたくなりますよね。
自動車を運転するときに使用する電気は当然エンジンから供給されます。その証拠に高速道路でエアコンをつけながら走るときには回転数が上がります。クルマによっては坂を上るのがつらくなります。回転数が上がるということは...やっぱりガソリン食います。
もちろん快適性と燃費をトレードオフするのはバカらしいのでエアコンはつけますが、それにもコツがあると思います。

  • とりあえずバッテリが上がっちゃうのは嫌..

現代のクルマに積まれているバッテリは性能が高いので"あがっちゃう"ことが少ないと思いますが、電池性能は時間経過に伴い落ちていくので古い自動車を大事にしている人は気をつけてください。
エアコンが電力を大量に使うことは知られています。でも、クルマの中でいちばん電気をつかうのはどこだかご存知でしょうか?それはエンジンのスターターです。自動車のエンジンをかけるときにはいきなり燃料に点火するのではなく、電気でピストンと回転軸を回しながら燃焼を開始するのですが、ドライブシャフトにはとても重く大量の電気が必要とされるのです。クルマに鍵をさして回すと「キュルルルル..」という音を聞いたことがあると思いますが、実はアレが電気食いなんですね。知ってるからすぐに役に立つことではありませんが、エンジンがかからないのはクルマにとって最大の悲劇です。その危機感をどこかで持っておくことが電気と付きあうポイントの1つかもしれません。
以前に友人の自動車のバッテリが上がってしまい、復旧させた経験があります。たまたまクルマが2台あったので自力で出来ましたが、単独で電池切れしたことを想像するとゾッとします。エンジンを切ってずっと音楽を聴きながらお喋りをしていたので、バッテリが上がって当然ですね。当時まだ免許とりたてだった私は説明書を見ながらブースターケーブルと格闘しました。でもいい経験ですよね。でもバッテリは上がらないに越したことはないので皆さんも注意してください。

  • ライトを消す

燃費よく走るためには電気を節約することです。簡単にできるのは夜の信号待ちでヘッドランプを消すことです。これには燃費と安全の2点からメリットがあります。
ライトはエアコンに次ぐ電気食いで、バッテリ切れの原因のトップランカーです。よく行楽地やデパートで「ライトがつけっぱなしのお車が..」と放送されていますが、帰れなくなることを想像したら聞き流せませんよね?点灯していても音がないので気づかないことが多々あります。今のクルマはキーを抜いたときに警告してくれるので便利になりましたが油断はしないでください。
で、その電気を節約するためにライトを消すんですが、これは対向車がまぶしくないようにする配慮でもあります。特に交差点の右折車線のクルマと対向車は接近するので、右折車のドライバーの目がくらんで暗くなった視界の歩行者を見逃す事故は容易に発生します。これはトンネルなどで発生するホワイトアウトと同じで、眩しいものを見た後は瞳孔が収縮しきって一時的に鳥目になっちゃうんです。鳥目は一瞬かもしれませんが、事故が発生するのも一瞬です。
対向車は事故を防ぐ良心からも信号待ちと発進してすぐは点灯しないのが礼儀と安全のためでしょう。あくまでマナーなんですがね。

  • エアコンの使い方

エアコンでガソリンを食いたくないときは、室内の温度に気を配り、こまめに調節することがベストです。ほんとケチですね。でも遠乗りのときはリッター単位で影響します。
基本の要領はお部屋のエアコンと同じですが、調節するべきは温度よりも風量です。残念ながらデンコちゃんの言うとおりにしても効果は薄です。走り出しは風量を上げてガンガンに冷やしたら、あとは「1」とかにして消費量を抑えて巡航するのがベストではないでしょうか。

あ、ナビを切っちゃうのも手かもしれません。近所なら要らないでしょ?どうやって切るか知りませんけど。誰か教えてください。

興味のある方はこんなサイトに目を通しておくといいかもしれません。
http://www.jaf.or.jp/rservice/data/battery/index.htm