Dec. 27, Sat.

仕事が忙しく、クリスマスイブも徹夜をしました。気がついたら年の瀬になりました。

モバイル

個人的にはドコモの「シリーズ戦略」は成功しないと踏んでいます。石川氏も取材から芳しからぬ雲行きを察しているようですが、私にはマツダの失敗を繰り返そうとしているように見えます。
マツダバブル崩壊期にユーノス、アンフィニといった販売網を拡大しましたが、商品開発・生産力の「身の丈」に合わない拡大がかえって販売低迷につながり、安売りを余儀なくされた過去があります。ドコモは海外メーカーも取り込み、スケールメリットを生かして商品バリュエーションをアピールしようとしていますが、商品自体や価格は従来と変わらないので「シリーズ戦略」は決定打にはなりそうにありません。

マネしてコメントしてみます。
2008年の延長という意味では小池氏の指摘する「WiMAX、第4世代サービス(LTE)」というキーワードは正解でしょう。モバイルコンピューティングはまだデバイスの進化があるはずなので次の「iPhone」が出てくるはずです。AndroidiPhoneもまだソフトとしては未熟なのでそれらの改善が期待されます。

社会

SFCの飯盛氏が、地方で展開されるネットコミュニティの輪を統一プラットフォームで全国的な活動にするには「アーキテクト型人材の育成」が必要だと述べています。
言いたいことは分かる気がするのですが、本当に必要なのは「アーキテクト」=技術者ではないような気がします。

1995年ごろからインターネットの利用人口は爆発的に増加し、新しい「地方の時代」の到来が期待されるようになった。全国の自治体では、情報ネットワーク基盤の整備が急ピッチで進められ、電子自治体の推進も活発だった。2000年前後を境に、ブロードバンドの普及と相まって、地域情報化は新しいステージを迎える。

「新しいステージ」を迎えているのは一部の自治体だけです。予算がおりて自宅に回線をひいてPCを買ったご家庭は数多くあっても、それを活用しているのは一部の人々です。

さらに、地域情報化プロジェクトのほとんどは、NPOや任意団体など、企業のように厳密ではない組織によって運営されており、予算は潤沢ではない。資源をオープンにしているからこそ、産官学など多様な主体間でのもやいによる運営が実現できている。

つまりオープンコミュニティとしては盛り上がりつつあるが、ビジネスモデルがないので大きなプロジェクトとして立ち上がらないと言っているようです。
ならば必要なのは技術者よりもビジネスコーディネーターではないでしょうか。
たとえ全国であってもコミュニティサイトの立ち上げなんてIT企業なら中小でも請け負えるアーキテクチャです。問題はランニングコストです。
ユーザーはどのような情報を求め、得ているのか。一日何PVあるのか。とっ散らかっている情報を集約して産官に売り込める人材こそ必要なのではないでしょうか。