Mar. 23, Mon.

IT

IDCジャパンが2月に発表した市場予測によると、09年の国内IT市場は12兆3788億円で前年比1.7%減少する見通しだ。08年9月時点から3000億円近く下方修正している。また09年度のIT投資について企業のCIOに聞いた調査では、62%が前年度に比べて投資を減らすと答えている。
業種別では自動車を中心とした製造業が投資を抑制する傾向が強い。トヨタ自動車が急速にIT投資を控えた影響で、同業他社にもその動きが広がったという。少なくとも09年度前半は厳しい状況が続くという見方もある。
経営者の実感はどうだろうか。日本ユニシス籾井勝人社長は17日の同社の事業方針説明会で足元の市場動向について「ハードウエアとソフトウエアの落ち方はすごい。ただし、SIは急激に下がるものではない」と話した。

去年の後半、まだIT業界は不動産、自動車に比べて楽観視されていましたが、求人にこういった動きが見られるということは決算も厳しくなりそうです。

社会

この本はひと頃話題になりましたね。私はこの手の"主張を声高に叫ぶ"本は苦手なので読まないし、ましてや買わないので書評だけ見るのですが。

水村氏は、子どものときに親の都合でアメリカに連れて行かれ長く暮らしたが、英語には馴染めなかったという。夏目漱石などの近代文学に惹かれ続けて日本に帰ってきてみたら、世の中は変わっていた。近代文学を支えていたような「偉そうな男の人」たちはいなくなっていて、「『荒れ果てた』などという詩的な形容はまったくふさわしくない、遊園地のように、すべてが小さくて騒々しい、ひたすら幼稚な光景」が広がっていたそうだ。

結局この人はどこにアイデンティティを感じているのでしょうね。

「日本語が亡びる」のは、英語のパワーが増しているからだが、こうした状況に対処するために、この本は次のような提案をしている。
日本人全員をバイリンガルにするのは無理だし必要もないが、一部のエリートだけでもバイリンガルにして、日本人の言い分をきちんと海外に発信していかなければならない。
ほうっておくと日本語は亡びてしまうから、学校教育で近代日本文学をしっかり読ませ、生き残れるようにする必要がある。
ネットを見ると、かなり多くの人が「飛躍が多い」と感じたようだ。

言語や方言が「滅びる」ことを恐れる言論っていうのは昔からあります。私は専門家でもないし深く考えたこともありませんが、別にいいじゃん?って思ってしまいます。
中学生や高校生に英語を教えていると「何の役に立つの?」といった質問をされます。「日本で暮らしていれば英語なんて使わないし」「外国人の話ができるだけ?」
現在、アイヌ語を話す人はほとんどいません。近代口語体以前の言葉を常用する人はいません。しかし、言語を理解することは、考古学・民族学的な研究のツールになるし、文化や個人のアイデンティティを知る手がかりです。会ったこともない人の考えたこと、見たことを知ることができる。知らなかった世界を知ることができることは気持ちいい。でもその感動は「生き残る」とか「滅びる」とかっていう考え方とは別次元にある気がします。近代文学を面白いと思うのは自由だが、多くの人に当てはまるわけではないでしょう。だから違和感があるんだな。

自動車

部品メーカーの多くは、事業継続が可能になる連邦破産法11条に基づく破綻処理を進められるだけの資金を調達できないためだ。ここ数カ月で、数十の小規模部品メーカーが十分な事前通知もなく事業閉鎖に追い込まれたが、その大半は年間売上高が2億5000万ドル(約245億円)に満たないメーカーだった。

倒産の連鎖は急激に起こる可能性が高いということですね。

P2P

一つのデータを分割して,複数のマシンから同時にダウンロードする」点では,上記のようなP2P型コンテンツ配信システムと共通する。ただし,クライアント側のソフトウエアにコンテンツ配信機能を持たせない点が異なる。実際のところ,Swarmcastは当社の持っている複数のコンテンツ配信技術の総称であり,その中にはマルチソース・ストリーミングの他に,クライアント同士のP2P配信技術も含まれている。ただし,今のところ実際のサービスにはP2Pを実装していない。