CV勉強会-OpenCV祭りに参加

第10回コンピュータビジョン勉強会@関東番外編「OpenCV祭り」に参加しました。
ふだんの定員30人に対して80人という規模で満員、大阪でパブリックビューイングされるほどの注目されていました。ミーハーな私もつられて参加してしまいました。

リリース動向とOpenCV Groups

講演はMomma'sWikiで有名な@ms_wikiさん。
OpenCVの歴史とリリース手法、SVNのリビジョンの位置づけなどOpenCVを使う人なら避けて通れない情報を分かりやすく解説頂きました。
メーリングリストの読み方やWillowGarageの開発方針などコアな情報もあって皆さん楽しそうに聞いておられました。

画像/行列の扱い方

講演は@tomoaki_teshimaさん。画像や行列の要素へのアクセス方法について基本知識を解説してくださいました。
C/C++での実践的なコーディング方法に話題は及びましたが、プログラムを組む人なら誰でも一度は聞いておくべき内容でとても参考になりました。

OpenCVの1/500 Template Matching

講演はOpenCV.jpの@idojunさん。テンプレートマッチングという素朴な素材でしたが、中の造りをキッチリ網羅したハードコアな内容でした。
数式や数学用語も多数登場して?な顔をされた方も多かったようですが、
私はソースコードを読んだことがあったのでむしろ不明点が解決してフムフムできた内容でした。

物体検出徹底解説!

主催者@takminさんの解説はとにかく平易で分かりやすかったです。OpenCVの代名詞である顔認識のアルゴリズムについて解説してくださいました。
会場にはOpenCV初心者の方も多かったことを考慮して専門用語を極力排除してお話してくださいました。物体認識やってみようかなと思わせる講演でした。

便利マクロ解説+OpenCV on iOS

講演は@dandelion1124さん、OpenCVプログラミングブックの執筆などもなさっている第一人者です。
こちらもObjC/ObjC++でのプログラミングというキャッチーな話題で、Twitterでの食いつきもすごかったです。
なんとOpenCVで定義されているマクロ500以上の定義部/実装部を全て調査、整理したそうです。誰もがやりたいと思いながら、誰もできないでいた..感服です。

OpenCVを用いた一般物体認識

名古屋CVの主催者の@miyabiartsさんによる講演。
一般物体認識はCVの究極目標の一つであり、昔から研究が盛んな分野です。
話すべきことが盛りだくさんで早足な展開でしたが、レジュメを何度も確認しながら進行してくださったので分かりやすかったです。
局所特徴量、BoW、SVMなど初心者には謎なキーワードが全開のはずですが、限られた時間でポイントを押さえた説明は素晴らしかったと思います。

calib3dモジュールで3次元再構築

最後は一番テクい@fukushima1981先生。マニアックなタイトルに見えますが、実際に時間が割かれたのはステレオカメラのキャリブレーションとステレオマッチング。
私自身のテーマがモロにこれ。かえって興奮してメモをとらずにTweetしまくってしまいました。
初心者にはチンプンカンプンなテーマだけに質問してみた方も全然理解できず。
どなたもネタを織り交ぜ、終始和やか(?)な雰囲気の中で行われました。いちばん積極的に笑いをとったのは@miyabiartsさんかもしれませんが..
でも普段の勉強会と同様に濃密な内容が展開されて、とても面白かったです。
予定があり、懇親会には参加できなかったのが残念でしたが、これを機にまたお邪魔させて頂こうと思います。

コンピュータビジョン最先端ガイド 3 (CVIMチュートリアルシリーズ)

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