エコドライブ論 -回転数-

今日は自動車のエンジン回転数に関する運転技術について書き留めたいと思います。

ふだんからクルマに乗る人でも回転数のタコメーターを見ながら運転する人はいないかもしれません。(私は気にしているので分からないのですが)
でもイグニンションをひねれば、エンジンは確実にガソリンを燃やします。(プリウスは燃やしません)
その燃焼量は簡単に言うと
シリンダー(燃焼室)の径×回転数×時間
で計算することができます。簡単ですね。
シリンダー径は変化しないので、同じ時間走っても回転数が2倍なら燃焼量は2倍です。

今までのは基本情報です。で、、

どんなエンジンにも仕事量が大きい回転数があります。つまりトルクですね。
スポーツカーであればスピードを出したいのでペダルを踏みまくって高回転域でトルクが出るように設計されています。
それに対して街乗りが想定されている一般乗用車は、低回転でトルクが発揮されるように出来ています。

最近の排気量2000CCくらいまでのクルマは1000-2000rpm(回転/分)くらいでトルクが発揮されるようにできています。私の乏しい経験からすると燃費のいいクルマほど、低回転域でのトルクが強いようです。ちょっと踏むだけでスイ〜と走りだしてくれるんです。ミニバンのように容量優先の重いクルマはもたつくかもしれませんが、基本はそんなふうに設計されているはずです。
逆にそれ以上の回転数はトルクが尻すぼみなので、いくら踏んでも加速感は緩くなっていきます。トルクの強さはエンジンごとに違います。私の実家にあったチョイ古めの初代FITは1600回転がナイストラクションでした。

以上の2点から「2000回転以下で運転すること」が燃費を向上させます。(断言していいのかな)

最適トルクで運転したければ、最適な回転数を知る必要があります。しかし、どこにも書いてありません。タコメーターを見比べつつ、加速を身体で感じ比べてみることで分かります。(無茶な注文だと思った人は上記の公式を信じてください)
遠乗りすることがあったらクルマと「対話」してみてはいかがでしょう。どんなクルマにも最適回転数があるはずです。クルマを熟知することがエコドライブの一歩かもしれません。