NGNのホームゲートウェイ(HGW)って何?

職場でNGNやそれに関連してホームゲートウェイが話題に上がることがあります。「NGNってよくわからん」「HGWって結局なに?」とコメントをよく聞きます。そういう私もよく理解していないのですが、恥を覚悟で整理してみたいと思います。つまるところNGNはいくつかの新技術を用いたサービスインフラだと捉えていいと思いますが、そのインフラはHGWなしでは成立しません。HGWはつまるところ"ルーターに代わるもの"だと考えていいのではないでしょうか。従来のルーターISP網に対するモデムとしての機能を負っていましたが、ホームネットワークというサービスの素子に"進化"することでHGWの概念が生まれました。HGWの持つ側面を以下にあげてみました。
[ルーターという側面]

  • 従来のホームルーターと同じ役割を負う。NGNFTTH網が前提なのでFTTH/SIP変換を行う。-IPv4では世帯ごとにIPアドレスが割り振られ、ルーターは複数台のPCからインターネットアクセスができるようパケットを割り振る。-NGNではIPv6が想定されているのでルーターがポート番号やパケットを管理する必要はないが、IPv4IPv6を共存させてシームレスにインターネットアクセスができるようにする高度な機能が要求される。

[セットトップボックスという側面]

  • ユーザーから見たときのサービスインターフェースの役割をもつ。-帯域が豊かな光回線網では多様なサービスを一つのデバイスから提供できる。-IP電話、IPTV、インターネットのトリプルプレーNGNの基本サービスである。-特に従来のインターネットではパケットロスや遅延によってメディアサービスには限界があったが、QoSを向上したNGNでは高画質の映像コンテンツを視聴できる。従来のテレビ放送に縛られずVODやダウンロードサービスも。

[サーバー/ストレージという側面]
※サーバー機能はクライアントに対して音楽やビデオといったメディアを配信したり、複数機器で共有する機能を意味すると私は捉えています。ストレージはそのメディアを格納したり、"探す"役割と捉えていいでしょう。この機能がHGWにあると、ホームネットワーク内でメディアを共有するときに目当てのものを"探しに行く"必要がない。

  • ゲートウェイと一体になることでユーザーエクスペリエンスはより向上する。-現状ではNASや専用ストレージなどの"代用品"が出回っているためかストレージを備えたHGWは少ない?-しかし、複数のプロトコルにまたがってメディアを配信しようとした場合、ゲートウェイにメディアが格納されている方が優位。-プロトコルが追加されてもHGWのみをアップデートすればすぐ配信/共有が可能になる。

[マルチプロトコルゲートウェイという側面]

  • ユーザーがシームレスに=機器を意識せずに利用できるホームネットワークを構築するための機能。-黒物情報家電間でメディアを共有できるDLNA白物家電の電力情報の収集や動作制御を行うECHONETなどはサービス面では優れていても互換性がない。-HGWを経由することでお互いのプロトコルに"翻訳"され、テレビ⇔洗濯機や携帯電話⇔DVDプレーヤーといった操作が可能になる。-さらにコンセントで通信できる電灯線(PLC)、家電を制御できる各種近距離無線(ZigBee、赤外線、Bluetoothなど)などの物理的な通信手段も多様化しており、それぞれの通信機器を購入してホームネットワークを構築しようとすると大きな手間がかかるので、それを一括して引き受けてくれるゲートウェイとしての機能も備えているのが望ましい。-プロトコルが追加されたりバージョンアップした場合、今までは対応機器すべてのソフトを書き換える必要があったが、HGWのソフトをアップデートすることで周辺機器のケアをする必要がなくなる。

以上のようにまとめみましたが、まだ勉強不足なのでまた考察したいです。NTTの人教えて....