「広告の役割について考える。」について考える。。

はてブでブックマークがたくさん付いていたので読んでみました。私は別に広告業界のことなんて全然知りませんので一般ピープルとして思うことをメモします。
エントリを要約すると以下。

広告=商品/サービスというのが従来の概念だが、広告効果は商品/サービスの売り上げだけで計るのは適当ではない。知名度や企業イメージ、商品ブランドの向上によって株価や人材獲得という間接的な効果も生み出している。これからはそうした視野をもったマーケティングが重要である。

この考え方ってそんなに新しくないとのでは?と最初は思った。
私が小学生の頃、家にあった「課長 島耕作」で主人公は最後の5巻くらい企業ブランディングマーケティングを行う部署を率いていました。「島耕作」シリーズはその時節の最新キーワードを扱うので20年くらい前からこういった概念はあったんだなーというのを思い出したからです。
でも、広告業界はインターネットの影響で業界が激変しているのかテレビのスポンサーなどもがらっと変わっています。日立製作所の「この〜木なんの木♪」みたいな"ゆとり"のあるCMは陰をひそめ、ワンマン社長が出てくるような"未成熟"なCMも見受けられます。部活動を廃止して企業の間接的な宣伝をやめる会社も多いし。テレビを観ているだけで"世知辛い"感じが伝わってきます。
このエントリの筆者も長く広告業界に身を置いているようので「新しい」と言いつつも昔からある考え方をあえて説いていると解釈するのが正しいのでしょう。
ということは、単価が下がって「売上効果」を唯一の物差しにする"ケチな"広告主がそれだけ増えているということでしょうか。考えすぎかな。
でも資本主義の原理原則からいえばやはり広告は「売ってナンボ」。長いスパンで広告投資をする方針の会社ならば企業イメージという付加価値は大きいのかもしれませんが、家電量販店や通信販売の会社にとっては企業イメージはオマケ。
企業イメージのためだけのCMの効果は否定するべくもないのですが、ある意味"バブル"的なものなのかなと。
でも"割り切っちゃう"とつまらないCMしか出来ない。クリエイターの醍醐味がそこにあるんだろうな。
今の消費者って価格だけでは判断しないっていうし。消費者としては面白い広告を出す会社は目をひくし、興味もわきます。
エステーふざけたCMだなー。どんな会社?」「栄光ゼミナールの社内広告って深イイ話っぽいけど、ちょっと意味不明。どんな塾?」
どこの業界も厳しいけど頑張ってくださいなー。
※先日の「がっちりマンデー」でエステーの社長さんが「うちの商品(売上?)の4割は衝動買い」って言ってたので、あの会社はインパクト重視の広告戦略だってことが分かってしまいました。